「あなたと私は違う」と言われて怒り出す人いませんか?
最近は「男と女は違う」と言うと、逆上するような反応をする人も増えているようです。つい先日は元・東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長・森喜朗さんが炎上してました。
何でそんなに怒るのでしょう?
それは「違う」の捉え方が、人により異なっているからです。怒り出す人はグルーピングを間違えていると考えています。
物事を正確に捉えるには、グルーピングを間違えないことが大事です。
怒る人は、「違う」を別の言葉に勝手に脳内変換している
怒り出す人は、無意識のうちに「違う」を「正解、不正解」「優れている、劣っている」に勝手に脳内変換しているのだと思います。
「違う」→不正解、劣っている
「同じ」→正解、優れている
と勝手に脳内変換して解釈しています。
そのため「違う」と人に言われると、「不正解、劣っている」と言われたと勝手にネガティブに思い込み、怒り出すのです。
確かに「あなたは不正解」と言われたら気分は良くないでしょう。
でもこれは怒る人が「グルーピングがうまくできない」ことを表していると思っています。
どういうことか例を挙げます。
アルファベット AとBの違い
アルファベットのAとBを比べます。
1.まず、アルファベットという意味ではAとBは同じです。
2.次に、AとBの見た目の形を比べると、AとBは違いますよね。Aは上の方が尖ってて、Bは丸いものが二つ繋がっている形をしています。このようにAとBの形状は違います。
3.そして、AとBの役割の視点で見ても、AとBは違います。
appleのaをbにして、bppleにしたら別の単語になってしまいます。BはAの代わりはできませんが、だからといって、BがAより劣っているということにはなりません。反対にAがBの代わりができないこともあるからです。(bearのbをaにしたら別の単語になってしまいます)
ここで「Aの方がBより優れたアルファベットだ!」と言う人がいたらどうでしょう?
なぜ???となりませんか?
AとBはアルファベットとしては同じですが、役割が違います。
AがBより優れているわけではありません。
人間 男と女の違い
次に人間の男女を比べてみます。
1.先ほどのアルファベット同様に、まず人間という意味では、男女は同じです。
2.次に、男と女の見た目の形を比べると、男と女は違いますよね。筋肉、骨格、体毛、のどぼとけ等、男と女の見た目の形状は違います。内臓も違います。男にあって女にないもの、女にあって男にないものがあります。このように男と女は物質としての違いがあります。
3.そして、物質として違うので、男にできて女にできないことがあります。女にできて男にできないことがあります。
ここで「男の方が女より優れた人間だ!(逆でもいいです)」と言う人がいたらどうでしょう?
なぜ???となりませんか?
男と女は人間としては同じですが、役割が違います。
男が女より優れているわけではありません。
グルーピングを間違えなければ、物事は正確に捉えられる
アルファベット、人間の例でわかるように、「役割が違うだけ」なのに、どちらかが優れていてもう一方が劣っているとか、どちらかが正解でもう一方が不正解とか、勝手に脳内変換してグルーピングがうまくいっていない人が、「怒り出す」のです。
冒頭の「男と女は違う」という言葉に瞬間で反応して怒り出す人は、グルーピングを間違えているので、無意識のうちに「男>女」と勝手に脳内変換して怒っているのです。
これは怒り出す人こそが、男と女に優劣をつけた考え方を持っていると言えます。他人に対して怒っているのに、実は自分も同じ考えをしていて、その考えをより強く持っているのですから、何だか矛盾しています。
アルファベット、人間の例は、先天的に持っているものが違うだけです。
このアルファベットとA,Bの関係、人間と男女の関係を表すと下図のようになります。
グルーピングを間違えず、先天的なものの違いと理解できれば、正しい判断ができます。
「違う」は「劣っている」ではありません。
まとめ
物事を正確に捉えるには、グルーピングを間違えないようにしましょう。
前提条件を間違えると、判断も間違える元になります。
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