部下が言うことを聞いてくれない!自分が思ったような動きを取ってくれない!そんな悩みはありませんか?
あなたが上司やリーダーで、部下やメンバーの取りまとめがうまくできなくて困ることは、あると思います。特に上司やリーダーになりたての方に多く見られます。
部下やメンバーにバラバラに動かれしまうと、本来向かう仕事の目的地がずれていってしまうので、何とか軌道修正してもらわなければなりません。
進捗が遅れていれば、スピードアップしてもらう必要もあります。
では、リーダーが部下やメンバーに同じ思いを持って動いてもらうためにはどうしたらいいのでしょうか?
結論から言うと、「 リーダーが部下やメンバーに同じ思いを持って動いてもらいたいなら同じ景色を見てもらうこと 」です。
ここではリーダーが部下やメンバーに対して、どうしたらリーダーが思い描く動きをしてもらえるのかを紹介します。
リーダーが部下やメンバーに同じ思いを持って動いてもらいたいなら同じ景色を見てもらうこと
上司も一生懸命、部下も一生懸命にやっているのに成果が出ない場合、行動に原因があるのを疑ってみると良いです。
行動しているけど結果が出ない。そんなときは、本来の成果につながりにくい行動をとってしまっている可能性があります。
Aの山に登ろうとしてるのに、やってる行動はBの山を登る行動をしてしまっている場合があります。
極端に言うと、大阪の売上を伸ばしたいのに、愛媛のお客さんばかり訪問しているなどです。
部下が手を抜いているわけではないってことです。
やってることの方向性がずれてるってことです。
ここでのポイントは、部下やメンバーにリーダーと同じ景色を見てもらうことにあります。
「リーダーが部下やメンバーに同じ思いを持って動いてもらいたいなら同じ景色を見てもらうこと 」
間違っても「お前はわかってない」とか「何でわからないんだ」的な発言はしないことです。
部下がわかってないのは、リーダーのせいです。
同じビジョンを共有できてないってことです。
リーダーの中にあるビジョンを、部下の中に作り出せてない。イメージしてもらえてない。
つまり、リーダーからの発信が不十分だってこと。説明が足りないってこと。相手に伝わってないってことです。
別の視点では、そもそもリーダーが信頼されてないって話もありますが、それは今回はおいておきます。
メンバーに伝わらないってことは、リーダーが力不足ってことです。
誰もが個人差があるので、リーダーは一方的に伝えるだけでなく、伝わったかを確認すること。
伝わらなかったらリーダーのせいです。
部下のせいじゃありません。
ここを間違えてる人はかなり多いです。
一回話をしたら、伝わった気になってる。
それは自己満足です。
大抵の人は話を一回聞いたところで、覚えてません。
話を一回聞いて全部覚えてる人は、きっと子供の頃から神童と言われ、きっと東大とか行ってます。
あなたのまわりは東大出身者ばかりですか?
違うなら、一回話ししただけで、伝わってるなんて思う方が、どうかしてます。
エビングハウスの忘却曲線でも、人が聞いたことは20分後には約4割忘れることが示されています。
だから、たいていリーダーが悪いです。
リーダーは部下が同じ景色を見てもらえているか確認し、もし見てもらえてないようなら、繰り返し伝えていくことが必要です。
これは地道で時間がかかることです。
でもここを惜しむと、伝わりません。
リーダーが部下やメンバーに同じ景色を見てもらうためにできること
ビジョンの共有は、有名企業、経営者も意識的に行なっています。
ソフトバンク 「世界の人々から最も必要とされる企業グループ」を目指して
LINE 「私たちのミッションは、世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めることです。」
Google 「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。」
Amazon 「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」
Apple 「世界を変える」(スティーブジョブズ)
稲盛和夫 フィロソフィ
永守重信 「情熱、熱意、執念」「知的ハードワーキング」「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」
井深大 「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由豁達にして愉快なる理想工場の建設」
リーダーが部下に同じ景色を見てもらうためにできること、やっていることは何かというと次の通りです。
■同じ話を何度もします。会社のビジョンを会議で、毎週のミーティングで。
■色々な所に残します。議事録に、社員のノートに、紙切れに。
■同じことを何度も書きます。ホワイトボードに、掲示板に。
■同じことを何度も送ります。定期的なメールに。
なんて地道なんだと思いませんか?
それくらい「伝わる」って難しいことなんです。
それなのに、たった1回お話しただけで「あの時に言った」みたいに、部下に委ねてるようでは、どうにもなりません。
でも繰り返し、繰り返し伝えるのを続けていると、だんだんとビジョンに沿った行動をとってくれるようになります。
部下やメンバーが特別意識しなくても、自然とそのビジョンに沿った行動ができるまで、伝え続けることが大事です。
まとめ
リーダーが部下やメンバーに同じ思いを持って動いてもらいたいなら同じ景色を見てもらうことです。
もしリーダーの思い描く通りに動いてくれないなら、ちゃんと伝えきっているか?を確認しましょう。
たいてい伝えたつもりになっていることが多いです。
有名企業や経営者もビジョンを伝えることを、これでもかと思うほど繰り返し行っています。
人は忘れてしまう生き物なので、繰り返しが大事です。
地道なことですが、あなたの考え、ビジョンが伝わったとき、メンバーが見違えるように同じ方向に向かって進んでくれます。
その成果の大きさに驚き、達成したときの喜びをメンバーと分かち合った時、この上ない幸福感を得られます。
あなたのお役に立てれば幸いです。
■参考にした著書
「最高のリーダーは何もしない」
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