あなたは見えないものは信用できませんか?
あなたは見えないものを見る力はありますか?
見えないものって何だと思いますか?
昔の人は見えないものを見る力が、今より優れていたと思っています。
見えてるものしか見えない人はダメです。
見えてるものの奥に見えないものがあります。
例えば、相手の顔を見ているとして、その奥に相手の思考があります。
相手の思考は目では見えませんが、相手の中に確実にあるものです。
見えてるものしか信用しない人は、相手の言葉を100%信用するということですか?
相手が嘘をついているとは思わないと言うことですか?
相手の嘘を見抜ける人と見抜けない人、どちらがダメですか?
見抜けない人ですよね?
見抜ける人は、見えないものが見える人です。
見抜けない人は、見えてるものしか見えない人です。
見えないものを見えるようになりましょう。
今はみんなこの力が弱っているように感じます。
見えないものを見えるようにするにはどうしたら良いのか?
それには情報を総合的、多面的に見ることです。
あるAさんがあなたに何かを言ったとしたら、その背景、狙い、Aさんの行動、Aさんがあなた以外には同じことを何て言ったのか、周りの人はAさんが言ったことを何と聞いたのか、それまでAさんがやってきた言動、その全てを総合的に捉えます。
そして自分から見たらAさん、周りから見たAさん、周りの人Bさんから見たAさん、周りの人Cさんから見たAさん…など、多面的に捉えることです。それも周りの人が嘘をついてないかに注意を払いながらです。
Aさんという人物を、その発言、行動、周りの複数の人達が本当にどう思っているかの評価を総合して、あなたがその情報を持って、Aさんと対話するのです。
そうするとAさんという人物が、本当はどんな人物なのか、どんな思想を持っているのか、狙いは何なのか、信用に足る人物なのかなど、見えないものが見えるようになります。
多面的に総合的に情報を整理すると、Aさんの矛盾や自分優先の思考パターンが現れ、Aさんが信用できない人であることに気付けます。
孔子も同じことを言っていました。
「そのなすところを見、その由るところを見、その安んずるところを見る」
-その人の行動、思想、主義、心の満足をうるところを見れば、その人物がよくわかる。(論語)
あなたをだましたり、おとしいれたり、自分だけ得をしようとしたり、あなたのアイデアを否定しながら後で奪ったりなど、嘘つきは意外と多いものです。
聖徳太子も同じことを言っていました。
「世間虚仮 唯仏是真」
世間は虚仮(こけ)にして、ただ仏のみ是真(これまこと)ぞ」
-この世は嘘や偽りが取り繕う仮の世で、ただ仏のみが真実である。
立派そうな服を着て、立派そうな表情をして、立派そうなしぐさで、立派そうななことを言っていることで、立派な人に見えたりすることがあります。典型的な詐欺師の手法と同じです。
相手のことを気遣っているフリをして、結局は全て自分のためだけだったり、トップに相応しそうな雰囲気を出していても、実はそうでない人というのは多々あります。
「あなたのために言ってるんだよ」
こう言う人は危険です。
あなたのためではなく、自分のために言っている可能性があります。
あなたを操ろうとしている可能性があります。
あなた自身が騙され、不幸にならないためにも、見えないものを見る力を鍛えましょう。
その人が信用できる人物なのか?だんだん見えるようになります。
注意深く見ていれば、まるわかりです。
わかったあとは面白いです。
相手が何をやっていても「結局それもウソなんだな~」と、眺めていられます。
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