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人事評価から会社や組織の衰退を推察する1つの方法

仕事ができる人になる

あなたは会社から適正な評価を受けていますか?

人事評価は難しく、完璧な評価ができているところは無いのではないかと思います。人の行動の全てを把握し、数値化するのは現実的に難しく、成果のみ測るといっても測れる成果ばかりでないこともあります。評価する人の感情、人情、気持ち、期待などを完全に排除することはできず、排除することが果たして良いのか?という良し悪しの問題もあります。年齢や経歴まで含めると、考慮すべき事項、変数が多すぎるのです。だから極端に、測れる数字のみで評価している会社・組織もあります。わかりやすいイメージは、完全歩合の営業職がそうです。年齢に関係なく、役職だけで評価を決めている会社もあります。

だから評価方法には絶対正しい、正しくないというのは無く、その会社・組織がどの方向に向かい、どうしたいのかがあるか無いかだと思っています。会社の業態によっても違うし、設立年数や国内か国外まで対象か、によっても向かう方向性は違います。

例えば、人間性、人柄も良く、後輩を育てる・・・というのは無視し、営業で取ってきた数字だけで評価する!という会社なのか。

あるいは、営業は大きな数字だけ取ってきてもダメだ。人間性と良い人柄を兼ね備え、社内や社外と協力し合い、世の中の発展に役立ったり、顧客との良好な関係を作ることが大事だ!という会社なのか。

評価には会社・組織の向かう方向性が現れます。


以前、人事評価について、ある会社でこんなことを言っている人がいました。

評価者Aさん(経営者)「私個人としてはBさんに高評価を付けたいけど、『特定の個人の評価がわかりづらい』から周りの納得が得られない」

それを聞いた時にこう思いました。

「評価者Aさんは、それまでBさんと一緒に仕事してきた中で、評価ができないのだろうか?」

聞けば同じ会社で10数年仕事をしてきたそうです。

同じ部署ではないようですが、関わり合ってきた仕事がたくさんあるとのことでした。

お互いが若いときの地味な仕事に始まり、社内初の仕事の数々、金額の大きな物件、海外輸出に対応する商品開発など。ゼロからイチを作る仕事、花形事業を回す、育成やチーム運営、プロジェクト運営など。トラブルや失敗もあったようですが、うまくいっていることの方が多いようでした。

そうやって一緒に仕事しているので、評価者AさんはBさんに高評価を付けたいと(ウソかどうかはおいておいて)言っているのですが、「周りの納得が得られない」というのはどういうことでしょう。

高評価を付けたいというのがウソなら、評価者Aさんが評価自体ができない可能性があります。自分の評価に自信がない可能性もあります。いずれにしても、評価能力がないことになるので、その時点で、上司や経営者としての能力に疑いを持たざるを得ません。

「評価がわかりづらい」は「評価システムがない、あるいは悪い」という意味で言っているのなら、自らの経営能力不足や、評価システムを作らない、改善しない怠慢を、あたかも自分以外の誰かが悪いかのような他人事の発言をしているのも、経営者としての能力に疑いを持たざるを得ません。

最初の方で述べたように、評価は会社の方向性が現れるものなので、その評価について経営者自身がわかりづらいと言っているのは、要は経営者自身が向かう方向を定められていないということです。

向かう方向が決まっていない会社が、どこに向かうかは決まっています。

衰退と破滅です。

こういう人事評価から、会社や組織が衰退に向かっているかどうかを推察することができます。

あなたの会社の評価はどうですか?

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