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会社が衰退と破滅に向かっているかを人事から推察する1つの方法

仕事ができる人になる

あなたは会社であなたの人事についての意向の確認をされたことはありますか?

その確認から会社が衰退と破滅に向かっているかを推察することができます。

人事については、誰もが気になるところだと思います。自分の努力や成果が会社からどのような評価をされ、どのようになっていくことを期待され、どのような役割を担っていくのか。今後の収入、社会的地位、人生の充実感など、人事が与える影響は大きいです。

人事について、当たり前ですが最終的に決めるのは上司です。会社や本人にとって、ベストな采配をするのは上司であり経営者で、経営についてはここが腕の見せ所の1つになります。

経営で大事な「ヒト・モノ・カネ・情報」を最適配分できるかどうかで、会社の存続や業績に影響が出るからです。

このヒトの配分である人事について、本人に意向を確認するのは、上司や経営者が「ベストな判断をしている」と自信を持っている場合はほとんど不要と思います。社内外の全体のバランスを考え、個人の適正や能力などを考慮した結果、「ベストな判断」となるからです。

それでも本人に意向を確認する場合はどんなことがあるでしょう?

本人への意向の確認が必要な場合は、次のようなものが考えられます。本人にとって不服と思われる決定や、小会社などへの出向、国内外を含めた家族の引越しを伴う異動など、本人に非常に大きな変化や負担がある場合と思われます。

こういった通常レベルの本人への意向確認は、ほとんど問題ないのですが、まれに違ったレベルの意向確認があります。

それは、本来経営陣が「ベストな判断」をやろうとしているときに、そのうちの誰かが阻止しようとする場面です。

例えば5人の経営者がいて、そのうち4人が社員Aさんを2段階昇進させようとしていて、1人は2段階昇進が気に食わないので阻止しようと考えているとします。この阻止しようとしている人を阻止者と呼びましょう。ただ、阻止者は、表面上はAさんの昇進に賛成している状況です。

この状況で阻止者は、他の4人の経営者に「Aさん本人に意向を確認します」と言って、確認役を立候補します。他の4人の経営者は阻止者に任せます。

ここで阻止者は「意向を確認」の悪用を考えます。

本来、経営陣が考えた「ベストな判断」である2段階昇進の話をAさん本人に伝えるべきところ、阻止者はなんと、1段階昇進の話を「ベストな判断」であるかのように伝えるのです。それを知らないAさんは、一つ下の段の「ベターな判断」である1段階昇進の話を「ベストな判断」と聞かされ、それに承諾してしまいます。

阻止者はAさんに「ベストな判断」でなく「ベターな判断」を伝え、それに納得させたことで、「本人に確認しました」と周りに伝えます。「確認した」ことは言いますが、「何を」確認したかは言いません。こういうウソをつきます。

4人の経営者からすると驚きを隠せないが、「一段下のベターな判断でも、本人が納得(あるいは希望)したなら仕方ない」となります。こうして、阻止者の作戦は成功するわけです。

信じられないかもしれませんが、そういうことをする人が世の中にはいます。でも、そういう人や組織の末路は決まってます。

衰退と破滅です。

たぶん阻止者本人としてもAさんを2段階昇進させるのが、会社にとって「ベストな判断」と分かっているのだと思います。でも阻止者自身にとってはベストではないから、「ベターな判断」をさせるわけです。これは会社より阻止者自身を優先したことになります。

このようにベストな判断がわかっていながら、それを採らないということなら、社内の勝負(本来勝負でも何でもないのですが)では一時的に勝てても、社外との勝負にいずれ負けていきます。ベストな判断とベターの判断から生まれるのは、1回ではちょっとした差かもしれませんが、積もり積もるとどんどん大きくなるからです。

社内と違って社外との勝負は、無差別級、無遠慮、真剣勝負の世界で、ほんの少しの差が勝敗を分けます。ベストとベターでほんの少しの差が開くだけで、勝てるものも勝てなくなります。

そういう人事に関する意向の確認を1つ取ってみても、会社が衰退と破滅に向かっているかを推察することができます。

あなたの会社、組織はいかがでしょうか。

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