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組織が成果を上げ続ける方法

仕事ができる人になる

少子高齢化による人手不足が進む中、売上が上がらずに苦しんでいる企業や、部署、チームは少なくないと思う。事業自体が成熟していたり、衰退している場合もあるだろうが、それ以前の問題で売上が伸びていない場合もある。

組織が成果を上げ続ける方法はないのだろうか。

方法はある。

組織が成果を上げ続ける方法

組織が成果を上げ続ける方法は、上司が自分の仕事を一つずつ部下に渡していくことだ。

どういうことか。企業を例にすると、売上が停滞している企業には、共通していることがある。

それは、売上が上がらないから人員を増やせない、定年で人が辞めてしまい人員が少なくなっても補充することができない、という人員が増えないという問題だ。

減った分を補充できないというのも謎だが、とにかく人を増やしたくないという経営者がいる。確かに人が増えると固定費が増えることになる。今いる人がもっと効率的にやれば、人を増やさなくてもできるに違いないと思うのもわかる。その話は今回の話とずれてしまうので、別の機会に譲るとする。

話を元に戻すと、誰かが辞めた後、残った人は、辞めた人の分まで仕事をしなければならない。残った人は、今までやっている仕事が当然あるわけだから、さらに忙しくなる。

忙しくなると自分の仕事で手一杯になり、下の人を育てる時間が取れなくなるから、一向に下が育たない。

しばらくすると上の人は「下が育たない」と嘆き、そのままいなくなった人の分の仕事を代わりにやり続ける。そしてだんだん疲弊していくのだが、それが当たり前になってしまう。経営者もうまく仕事が回っていると勘違いして、こう言う。

経営者「ほら、やればできるじゃないか」

そしてますます自分の判断に自信をもってしまう。本当はここが誤りとは気づかない。残念の始まりだ。

そうやって、いつまでたっても仕事は下の人に渡されず、月日は流れる。やがてその人が定年を迎えた時に、ようやく下の人に渡される。上の人からもらい、下の人に渡すまで10年かかるとすると、10年同じ状態が続くことになる。5年だとしても5年同じ状態が続く。

 

一方、下の人はというと、「育たない」と言われ仕事を教えてもらえない。単純作業や簡単な仕事ばかりだったり、暇だったりで、「うちの上司はダメだから会社の将来が心配」と会社を憂う。

これはよくある話で、毎日忙しい上司には目の前のことしか見えず、暇な下の人には全体が見えるということがある。本来は逆に上司の方が、部下よりも広い視野を持っているべきなのだが。

そうやって下の人に仕事が回ってくるのが遅くなり、仮に10年後なら、10年間その人は「育たない」と言われ、仕事ができない状態が続く。5年だとしても5年同じ状態が続く。いよいよ仕事を渡されても、そもそも仕事をやらせてもらえなかったのだから、うまく仕事をこなせないし、回せない。

 

このように、教えない→育たない→教えない…の負のスパイラルにハマっていく。一度ハマると抜け出すのは容易ではない。

これが売上が上がらない会社で起こっている共通点だ。

 

これを解決するのが、冒頭の「上司は下の人にさっさと仕事を渡す」ということだ。

 

そんなこと?と思われるかもしれない。でもそれしかないし、今成果を上げ続けている企業や組織はそうやってきた。だから組織が大きくなってきた。どんな大企業でも最初は1人〜数人から始まった。そしてだんだん増えていき、現在、数百人の企業と数万人の企業がある。最初から数万人の企業ではなかった。この人数が増える過程に何があり、増えた結果の人数の差は何か?何から生まれるのか?と言うことだ。

 

会社が売上を上げるには

会社が売上を上げるには、会社として提供できる価値の総量を上げるしかない。

総量を上げるには、一人でできる量を増やすか、人数を増やすかだ。質×量とも言える。

人が一人でできる量は限られているので、効率を究極まで高めても、せいぜい10倍程度だろう。

だが、自分ができることを部下に渡して二人でやれば、単純に考えても2倍になる。その2人にさらに部下をつけて渡せば、さらに2倍になり、最初と比べると4倍だ。同じように続けると何百倍にもなっていく。

人を増やすのに自社の人間を増やすか(内部調達)、外部に委託するか(外部調達)、方法はある。ただいずれにしても、人数が増えていると言うことだ。

そんな簡単にできないと言うかもしれない。

でも成長してきた企業は皆それを実行してきた。

 

仕事を標準化する

次に、人を増やして、仕事を渡すときに注意することがある。

それは仕事そのものを渡すのも大事だが、もっと大事なのは、やり方を渡すということだ。

やり方を渡せば、成果は何百倍にもなる。

そんな馬鹿なと思うだろうが、それを実践しているのがマクドナルドをはじめとしたファストフードであり、コンビニなどのチェーン店だ。他にもホテルチェーン、クリーニングチェーンなどあらゆるチェーン店がその手法を採っている。

彼らは標準化されたシステムを作って、それを使って誰でも同じ品質の物を作ることができるようにした。誰でも同じサービスを提供することができるようにした。

必要なのは標準化、システム化だ。

既に十分にシステム化されていてうまくいってないなら、システムが古い可能性がある。最新版に更新しよう。時代は変わる。例えば40年前のシステムが、今もそのまま通用するケースは稀なことは容易に想像できる。

また、提供する商品やサービス自体が古い可能性もある。今に合った財・サービスを提供しよう。

 

まとめ

もし会社の売上が伸び悩んでいたり、もし組織の成果が上がらなくなっていたら、一度考えてみるといい。

・仕事を部下に渡しているか?

・仕事は標準化、システム化されているか?それは古くなっていないか?

きっとどちらかに原因が見つかるはずだ。

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