プロ野球選手、プロゴルファー、プロ棋士、プロの料理人、プロ経営者など、世の中にプロはいます。プロフェッショナルとアマチュアの違いは何なのでしょうか?
プロの10個の特徴を整理しました。
ご自分のやっている仕事や趣味などと照らし合わせてみて、プロ度を測ってみてはいかがでしょうか。
プロの10個の特徴
お金を頂く=プロ
英語のprofessionalは、「専門職の、専門家の、本職の」というような意味です(by weblio)。
それはさておき、社会人になりたての時に、「お金を頂く=プロ」と聞いたことがありました。
確かにその通りだなと感じたことを覚えています。
新入社員だろうが、平社員だろうが、お金をお客さんから頂く以上プロ扱いされます。お金を頂いている以上はその対価として、しっかりした仕事をしなければなりません。
サラリーマンだと給料として振り込まれるので、お金は会社や社長から頂いていると思ってしまいがちです。でも、そのお金の出どころはどこでしょう?それは、お客さんのお財布です。
だから、しっかりとお客さんに向かって仕事をしなければなりません。
プロの特徴①
お金を頂いているのなら、あなたの実力に関わらずプロ。
プロ意識を持って取り組む必要があります。
成果を出す
プロは成果を出す必要があります。
成果とは何か?
プロの成果とは、お客さんから求められている成果を出すことです。まずは必要な価値を提供できることです。そしてプロなら、その上のプラスアルファの上乗せをします。
ちょっとした気遣いだったり、感動させたり、「そんなことまで!?」という驚きを提供したり。おまけやお得に感じられる何かがあったり。
プロの特徴②
求められている成果を出すのがプロ
成果をどんどん出す
継続して成果を出し続けられるのもプロです。
単発ではプロとは言いません。成果を量産し続けます。締切範囲内で成果を出します。次から次へと出し続けます。
イチロー(鈴木一郎)さんは、ヒットを毎年毎年打ち続けていました。出るか出ないかわからないホームランだけを狙っていてはダメなのです。
プロの特徴③
期待に応え続け、成果を出し続けるのがプロ
基本的なことはノーミス
ミスが極端に少ないのもプロです。
野球ならフライは絶対落とさない。絶対トンネルしない。100km/時のストレート球とわかっているなら絶対100%ヒット打つ。80km/時で投げられるピッチャーなら絶対全部ど真ん中ストライクで誤差も極小。というような感じです。
そんなの簡単だと思いましたか?1000回やったらどうでしょう?1回もミスしませんか?絶対と言っても、たまにミスするのが人間です。
だけど、そういう時は何か他に特別な事情があったときだけ。通常時は1000回やっても1回もミスしない。それがプロです。
基本的なことは徹底されています。気が遠くなるほど反復練習し、動きを習慣化し、身に着けて、無意識で体が反応し、場合によっては目をつぶってもできる程、体に染み込ませた強力な基礎の土台があるのがプロです。
プロの特徴④
大きくしっかりした土台を持ち、基本はノーミスなのがプロ
当たり前のレベルが高い
一般人なら「すごい!」ことでも、プロなら当たり前のこと。この当たり前のレベルが全然違って高いのもプロです。
150km/時の球を投げ続けるピッチャーや、3割打ち続けるバッターがいます。盗塁を決めるための100mを9秒で走る脚力や、外野からキャッチャーに返球する正確さを持っている方もいます。
一般人にはどれもすごいことですが、やっているプロ本人からすれば、当たり前です。難しいことも平然とやっているように見えます。もちろん裏には隠れた相当の努力があります。
プロの特徴⑤
「当たり前」のレベルが圧倒的に高いのがプロ
一定以上の成果を出し続ける
一定以上のレベルの成果を出し続けるのもプロです。
先ほどの成果をどんどん出し続けると似ています。こちらは継続性でなく、どんなにギリギリでも、短時間でも、苦しい状態でも一定レベル以上の成果を出し続ける、という成果の質の高さを言っています。
プロである以上、質の極端に低い成果を提供したりはしません。
プロの特徴⑥
必ず一定以上の質の成果を出し、そして成果を出し続けるのがプロ
知りながら害をなさない
「知りながら害をなすな」ピーター・ドラッカー(経営学者)の著書:マネジメントにも記載されている言葉です。
プロたる者、相手に害があることを知っていながら、そのまま進めることはありえません。
プロの営業なら、相手が損をしてしまうような商品の購入を勧めたりしません。
プロの化粧品販売員なら、相手の体に合わないとわかっている化粧品を進めたりしません。
プロの中古車販売なら、すぐに壊れるとわかっている中古車を黙って売りつけたりしません。
プロの不動産営業なら、相手が住宅情報について勘違いをしているとわかっていてそれを伝えずに販売したりしません。
プロは相手よりも圧倒的に知識や経験や情報量などが多いので、言ってみれば相手よりも上位にいるわけです。それなのにそれを利用して相手を騙したり、嘘をつく行為をするなんて恥ずかしいことですよね。しかもお金を頂いているわけです。
そう思っていたら、最近読んだ「野村の遺言」(著・野村克也 元プロ野球選手・監督)にも書いてありました。
”プロとは「恥の意識」を持つこと”
本では、難しいことを簡単にし、簡単なことを難しく考え、簡単なことは絶対失敗しない、という意味で書かれていました。このページの別の項目に該当することですが、私は「知りながら害をなすな」にも「恥の意識」は強く関係していると考えています。
プロは、相手を裏切るような行為はしません。
プロの特徴⑦
知りながら害をなさないのがプロ
自信がある。でも謙虚。
プロはその分野にかけては誰よりも詳しく、誰よりも得意で、誰よりも上手で、誰にも負けない自信を持っています。
でも天狗になりません。謙虚です。
まだ知らないことがある、まだできないことがある、まだ上り詰めていないと思って、更なる高みを目指しています。そのために継続して鍛え続けています。そこに留まり続けません。だからプロはいつも「自分はまだ未熟です」と言います。
サッカーのカズ(三浦知良)は、53歳でもJ1で戦っています。野球のイチローも46歳まで大リーグで戦い続けました。自分を未熟と思っていないと、とてもそれほど長くは続けられないと思います。
プロの特徴⑧
自信がある。でも謙虚。それがプロ
相手を導ける
プロは誰よりもその分野を熟知しています。
だから誰かから相談があったとき、話を聞くだけで、相手が何に悩んでいるのか、何をしたらよいのかを認識できます。相手が認識していないものに気付き、それを相手に伝えることができます。しかもその解決策もセットで提案できます。
なぜなら誰かからの相談は、プロにとっては既に通ってきた道だからです。過去に自分が悩んだり困ったりしたことを、相談されることが多いのです。だから相手の話を聞くと、どんな選択肢があって、どこで躓いていて、本当は何に悩んでいて、どうすれば解決の方向へ向かうのか、それがわかっているのです。
だから誰かからの相談に対して、自分の考えや解決策をセットで提案することができるのです。
プロの特徴⑨
相手を良い方向に導くことができるのがプロ
本質を理解し、簡単に説明できる
プロは誰よりもその分野のことを考え、一生懸命に、苦労して、高みを目指して取り組んできたので、その分野のことを広く、深く知っています。
それを自分の中に取り込んでいるので、自分の中に濃縮された本質が詰まっています。自分の知識や経験は、究極まで濃縮されるとシンプルな表現になります。
不思議なもので、人間が未熟な時は、幅広い知識や、難しい専門用語に出会い、刺激を受け、それを使って得意になって、その分野のことを表現しようとするものです。
ですが、そこを乗り越えてプロの領域に達すると、難しい専門用語や言葉を一つも使わなくても表現できるようになります。
簡単な言葉を使い、誰が聞いても、例え初めての人が聞いても、わかるように説明できるようになるのです。
プロの特徴⑩
本質を理解し、本当はとても難しいことでも、簡単に説明できるのがプロ
まとめ
以上、プロの10個の特徴でした。
まとめると、
1.お金を頂く=プロ
2.成果を出す
3.成果をどんどん出す
4.基本的なことはノーミス
5.当たり前のレベルが高い
6.一定以上の成果を出し続ける
7.知りながら害をなさない
8.自信がある。でも謙虚。
9.相手を導ける
10.本質を理解し、簡単に説明できる
あなたの今自分がやっている仕事や趣味などで、いくつ該当したでしょうか。
10個全部当てはまったという人は立派なプロなのだと思います。
9~4個の方は、まだ足りてないところがある人は、修行中ということでしょうか。
3個以下の方は、まだまだ道は長いです。一つ一つを意識していきましょう!
あなたのプロ度、レベルアップの尺度を確認し、あなたのプロへの道へのお役に立てて頂ければと思います。
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