ご存知のようにサバイバルという言葉は生き残りです。イメージとしては戦争とか紛争地域とかジャングルの中とか無人島で生き残るとか、普段と違う特別な危険な場所で命を失わないように生き残るというイメージを持たれることが多いと思います。ですので、普段の生活で「サバイバル」という言葉を、あまり意識することはないと思いますが、実際のところ現代はリアルサバイバル状態とも言えます。
水や食料や住居、服など、生活していくためのお金を得るために、企業に勤めるなどして成果を出し続ける必要があります。その結果お金を得ます。
マクロ的に見ると、日本中、世界中の企業対企業の戦いに勝ち続けないと生き残れませんので、人間が一つの集団となって成果を出し続けて生き残ろうとしています。また、ミクロ的に企業内で見ても、企業内での人と人との競争や勝負に勝ち続けないと生き残れません。
企業内の人達は一致団結しなければならないところ、実際には企業内での足の引っ張り合いやつぶし合いなどがあり、それを仕掛けてくる人は危険な人物と言えます。企業内でも危険な人からの生き残りが必要です。もし負けて最悪解雇にでもなれば、それは死につながる可能性があります。まあ実際は他の会社や仕事に移ることで、即死にはならないでしょうが。
そうやって見ると、現代は物理的にはジャングルではありませんが、先の見えない不確定な社会はまるでジャングルのようです。危険な動物はいないのですが、企業外では危険な企業がいたり、企業内でも危険な相手がいたりします。危険なものから生き残らなければならない意味では、現代はリアルサバイバルと言えます。
ジャングルで生き残るためには銃火器を使いますが、リアルサバイバルで生き残るための武器の一つはシステムになります。
かつては(今でも)水道、電気、ガス、道路、鉄道などのインフラというシステムを構築することが、世界で戦うためのシステムとして必要最低限の整備を要求されていました。
今後は(既に)そうしたインフラを大前提として、PCやスマホを初めとしたハード面の電子機器や、それに付随するソフト面の構築およびソフト面を有効に使える企業や人が生き残っていきます。
我々は日々様々なシステムを使っており、それをうまく使わなければいけません。
システムについて、ちゃんとしたシステムを導入した後は、これまでの仕事が速く終わったり、ラクになったりして、いいことが多いのですが、システムをうまく使うことにある程度慣れてくると、別の問題が現れてきます。
それは、突然システムがなくなったときに、立ち往生してしまうことです。システムがないと何もできなくなることです。
例えばシステムにも色々ありますが、システムが止まった時、あなたはどうなりますか?
それともシステムが使えなくなっても大丈夫ですか?
会社の業務システムが止まったら?
PCが壊れたら?
電気が止まったら?
水道が止まったら?
電気や水道が止まった場合はジャングル状態と同じなので、ここでは一旦おいておき、ソフトが使えなくなったり、業務システムが落ちたり、PCが壊れたりしたら?という話に限定します。
そういったソフトやシステムやPCが壊れても代わりの手段で目的を達成できるようにしておきましょう。それにはソフトやシステムで「何を」「どうやっているのか」の仕組みの理解をしておくことが大事です。それさえわかれば極端な話ですが、システムがなくてもやっていけるわけです。
このとき、システムを使うだけの人と、システムを理解して使っている人の差が大きく現れてきます。
システムを使うだけの人は、立ち往生します。システムに依存しっぱなしでどうしたらいいのかわからないからです。
システムを理解して使っている人は、前に進みます。システムに依存していないので、どうしたらいいかわかっているからです。
立ち往生している人は、「システムを理解する」発想にならないし、理解しようとしてもできなかったりします。
その間にシステムを理解して使っている人は、どんどん前に進んでいきます。システムがなくなっても、自分で新たなシステムを作る事さえできます。構造を理解しているからです。新たなシステムを作れることは、生き残りの方法を自分で作れるという事です。
だからリアルサバイバルでは生き残るためには、システムに依存しっぱなしにならないことが大事です。
コメント