日々トラブルや面倒なことは起こるものです。これは自分だけでなく、皆に起こっています。トラブルや面倒などの壁を前に立ち尽くしてしまうことはありませんか?逃げてしまうことはないでしょうか?
不思議なことに、壁を前に逃げたりすると、その場は逃げられても、再びまた同じ壁が現れて、自分の前に立ちはだかります。だから逃げられません。壁が現れた時は、乗り越えないとその先に進めないようになっているように思えます。
じゃあ、壁が現れた時、それを乗り越えるために、どういう心構えや考え方で臨んだらよいのか?先人たちはどう考えてきたのか?そういった人生に立ちはだかる壁に対する考え方や心構えを紹介しますので、壁を乗り越え、成長していくための参考にして頂ければと思います。
たいていの壁は乗り越えられる
まず、たいていの壁は努力で乗り越えられるという現実を知りましょう。だから壁が現れても動じることはありません。
人生に現れる壁の全ては自分を成長させるために起こっています。
壁が現れるのは、自分の能力や人生をより高めるべきタイミングで発生していると考えます。壁が出てきたら「出たか、次の壁!」くらいに思いましょう。
私たちは生まれて今まで成長するまでに、もういくつもの壁を乗り越えてきました。
赤ちゃんの壁
例えば、赤ちゃんが歩く時は、歩くべきタイミングが壁になって現れます。
いきなり赤ちゃんが次の日から歩き出すことはありません。たいていは何かに掴まって立つことができるようになって、その後掴まらないで歩こうとします。で、何度か倒れます。ここで「歩けない壁」が発生しているのです。
箸を持つときも、箸を持つべきタイミングが壁になって現れます。
いきなり赤ちゃんが箸を持てるようにはなりません。スプーンやフォークで食べられるようになった後、箸で食べられるようになろうとします。で、何度も失敗します。ここでも「箸を使えない壁」の発生です。
自転車を補助輪無しで乗るときも、自転車の補助輪を外して乗るべきタイミングが壁になって現れます。
いきなり子供が補助輪無しでは乗れません。何度か転んでようやく補助輪無しで乗れるようになります。
まあ、自転車の例は一度も転ばずに乗れるようにできます。私は自分の子供が2人いますが、2人ともそうやって教えました。「一度も」は極端と思われるかもしれませんが、練習中は一度も転んでいません。一人で乗れるようになってから、カーブで曲がりきれずに転ぶのは何度かありますが、それは基本一人で補助輪無しで乗れるようになってからです。どうやったらいいかは別の機会に紹介させて頂きたいと思います。
話がそれましたが、壁が現れるときは、自分が今それを乗り越えるタイミングということです。その壁を越えないと、先に進めません。
先ほどの赤ちゃんや子供の例だと、
歩けないと先に進めません。いつまでも歩かないわけにはいきません。
箸を持てないと先に進めません。箸も住んでいる国によっては不要かもしれませんが、日本では今のところ必要です。
自転車に乗れないと先に進めません。これはもしかしたら乗れなくても先に進める場合もあるかもしれません。
大人の壁
壁を越えないと先に進めないのは、大人でも同じです。
・大勢のお客さんの前でプレゼンをする際、緊張して話せない!
→人前で話せない壁
・一人で海外出張に行かなければならなくなったが、外国語が話せない!
→外国語が話せない壁
・自分が昇進して部員をまとめる立場になったが、次々に人が辞めてしまう!
→人をまとめられない壁
このように大人でも同じです。
壁は乗り越えられる
ですが、その壁はほとんどの場合乗り越えられます。
JINでも言っていた「神は乗り越えられい試練を与えない」というやつです。
聖書にも同様の言葉があるようです(コリントの信徒への手紙1 10章13部)
試練すら神から与えられるということだと思います。
そして大事なのは、「壁を乗り越える」=「できないことができるようになる」のは、特別な才能があるからではありません。ただ繰り返しチャレンジして工夫し続けた努力の結果です。だからたいていの壁は乗り越えられます。
心理的に壁を乗り越えるには
次は心理的に壁を乗り越えるためにどういう心構えを持てばよいのでしょうか。
これは先人たちがその言葉を残してくれています。さすが先人です。悩みや苦しみに限らず、楽しさや喜びなど、人としての基本的な感情や考え方に関する部分はほとんど全て今も過去も変わらないと思っています。だからたいていのことは、困ったら本を読めば解決します。先人たちはもう乗り越えてきたのですね。
諸行無常
仏教用語。全てのものは全て変化していて一定ではない。
→この苦しみもいつか終わる
明けない夜はない
シェイクスピア「マクベス」 つらい夜は長く続かない
→この苦しみもいつか終わる
冬来りなば春遠からじ
シェリー(詩人) 冬が来たということは、春も近いということだ
→この苦しみもいつか終わる
出口のないトンネルはない
→この苦しみもいつか終わる
いまやらねばいつできる わしがやらねばだれがやる
平節田中(彫刻家)
→乗り越えてやろう!と思う
生き残るのは変化に適応したものだ
ダーウィン(生物学者)
→自分が変化すれば生き残る
ポジティブシンキング
→人生うまくいくと考える
今の状況が苦しくても、永遠ということはありえないことを認識しましょう。
そして、乗り越えられないと思う人、乗り越える気がない人は、既に負けています。
この壁を乗り越える!とまず思い、そう思い続けられる心理状態をキープすることが大事です。
まとめ
人生の壁を乗り越えるには、4つのことが大事です。
①人間はみんな目の前に現れた壁を、努力によって乗り越えてきた現実を認識しよう。
才能ではない。
②状況は変化し続ける。良いことも悪いことも永遠ではないことを認識しよう。
だから今が悪くても悲観しすぎるな。
③絶対乗り越えられる!と思うこと。心をしっかり持て!
④後は壁を乗り越えられるように努力を実行するのみ!
壁を前向きに捉え、成長を楽しみましょう!
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