「体が資本」とよく言いますよね?
健康と思っている人や、若い人はあまり意識しないと思います。
それこそ、「うっせぇわ!あなたが思うより健康です」と言われそうです。
でも多分、「体が資本」の意味を理解して、実践している人は、実はそう多くはないのではないかと感じます。
松下幸之助さんの、こういう名言があります。
「体が健康でなければ何も出来ません。」
「体が資本」の意味や大切さ、成長には何を大事にすると良いのでしょうか?
当たり前のようで、実はできていなかったことはないか?
たまには振り返ってみてはいかがでしょうか。
「体が資本」の基本的な意味
あなたが何をするにも、それを体現する「体」が必要です。
体が必要なのは、スポーツだけではありません。
仕事においても「体」が必要です。
ものすごく頭が良くて、ものすごいビジネスプランを考え出したりしても、それを実行に移さなければ、何も生みだしません。
実行には、手や足や言葉を使う必要があります。
一瞬動けるだけではダメです。
規模の大きなことであればあるほど、長い時間を要します。
関わる人も多くなればなるほど、時間と体力を多く使う必要があります。
他の人が同じような事を考えていて、先を越されないように、なるべく時間をかけないように実行しなければならないので、休まず動き続けなければなりません。
形のあるモノを作る時も同じでしょう。
絵を描くのだって、長い時間と行動をし続けることが必要です。
また、一度良いものを作り出しても、今度はそれを維持していくのにも、動き続ける必要があります。
どんなことをするにも「体」は必要なのです。
「体」があることで、「体」がアウトプットを行い、結果として金銭を初めとした対価を得ます。
単純作業のアルバイトでさえ、「体」を動かすことで、金銭を得ます。
「体」が対価を生み出します。
「体」が対価を生み出すことは、決算書でも表現できます。
貸借対照表で、左側の資産の部の欄に「固定資産」「流動資産」などがあったら、同じ欄に「体」がきます。
右側の純資産の部の欄に「資本」がきます。これが「自己資本」です。
だから「体は資本」と言われます。
体を成長させれば、より大きな資本になります。
「体」は「強い体」、「健康な体」の方がより良い
「体は資本」です。
みんな一つずつ「体」を持っています。
今のところ、「体」を2つ持っている人はいないと思います。
でも持っている体はそれぞれ違います。
強い体もあれば、弱い体もあります。
「体は資本」ですから、より強い体の方が、より大きい資本を持っていると言えます。
1日8時間しか働けない体より、1日16時間働ける体の方が、時給の仕事では、より多くの対価を得られます。
そういう意味では、1日16時間働ける体の方が強い体です。
また、1日16時間働ける体でも、1か月続けられる体と、1年続けられる体もあります。
この場合は1年続けられる体の方が強い体です。
すぐに壊れない体を持っているという意味で、強い体・健康な体とも言えます。
どちらが競争的に優位に立てるかと言えば、1日16時間、1年間働ける体でしょう。
体は「強い体」、「健康な体」の方がより良いです。
強い体、健康な体を手に入れるために必要なものは?
それでは強い体、健康な体を手に入れるために必要なものは何でしょう?
それは、食事、運動、睡眠です。
はい、よく言われる3点セットですみません!
がっかりしないで下さい!
でも、これが健康な体に関して、これまで読んできた本や解説、ロジカル(論理的)に考えた結果、自分が生きてきて経験してきた感覚も含めて、今のところの結論です。
そのうち遺伝子レベルで改善されるかもしれませんが、まだ一般的に誰でもできるものではありません。
そのうちお金で買えるかもしれませんが、一旦遺伝子レベルの話はおいておきます。
食事
強い体、健康な体を手に入れるために必要なものの1つは、食事です。
あなたの体は何でできていますか?
当たり前ですが、あなたの体は、あなたが食べたものでできていますよね。
食べたものが胃や腸などを通り、その途中で栄養分を吸収してできています。
霞を食べているわけでも、光合成しているわけでもありません。
でもこの当たり前を意識している人は少ないです。
量の面では、少量しか食べなければ、小さな体にしかなりません。たくさん食べると大きくなります。食べ過ぎると大きくなり過ぎます。
質の面では、栄養が偏ったり、不足したりすれば、体は十分に成長しなかったり、機能しなかったり、回復しなかったりします。きちんと食べると成長や正常な機能が維持できたり、回復ができます。
質と機能の面では、アルコールを摂取したとき、体はそれを分解しようと負担がかかります。
そのせいで本来は他の細胞の成長や回復に使われるべきだった栄養分が、アルコールの分解に使われてしまいます。
結果として、飲んだ次の日は体が回復せず、疲れたままになります。
体を作ったり、ダメージを受けた体を修復するには材料が必要です。
その材料は、食事で採ります。
昔、まだ10代の頃、食事を作るのが面倒な時期があり、毎日、毎食、カップラーメンやレトルトカレー、レトルトパスタばかり食べてた時期があります。
1か月くらいすると明らかに体に異常が出てきました。
1日8時間くらい寝ていましたが、朝起きて2時間くらいすると強い睡魔に襲われるのです。
また、10分くらい歩いただけですぐ疲れました。
頭もぼんやりしているようでした。
要するに、明かな栄養不足で体が悲鳴を上げていたのです。
これはまずいということで、3食しっかり栄養バランスを考えて、野菜を中心にした食事を作って食べたら、1週間くらいで症状に改善が見られました。
この時に「体は食べたものでできてるんだな」と、当たり前のことを頭でなく体で実感。
体の中が、カップラーメンから、野菜に変わった瞬間を感じました。
だから、物質的に強い体、健康な体には、食事が重要です。というか、食事しかありません。
運動
強い体、健康な体を手に入れるために必要なものの1つは、運動です。
「体が資本」だとして、どうやって対価を生み出すか?
体を動かすことです。
見たり、聞いたり、話したり、手を動かし、足を動かし、誰かに会い、何かを作り・・・みんな体を動かすことです。
どんなアイデアもプランも、行動しないことには実現しません。
大きな対価を得ようとしたら、より長く体を動かし続けたり、より強い負荷をかける必要があります。
ITや他の技術が発達した現代でも、そこは変わりません。
だからより強く、より長い時間、負荷を受け続けても耐えられる強い体が必要になります。
人間の体は良くも悪くも適応力が高いので、負荷が無いとみるみる体が弱っていきます。
宇宙飛行士が宇宙ステーションで、毎日数時間トレーニングしているのを聞いたことがあると思います。
あれは無重力空間で体に重力の負荷がゼロになってしまうので、放っておくと無重力に体が適応してしまうから、トレーニングで負荷をかけて体を維持しようとしているのです。
地上でも同様に、体に負荷をかけ続けていないと、体が弱っていきます。
逆に言うと、体に負荷をかけ続ければ、強い体になっていきます。
ハードな一日を送っても疲れない体を手に入れれば、毎日100%の出力で活動できます。
社会人になると運動する機会がめっきり少なくなります。
しばらくは若さで問題なく100%の出力で活動できます。
でもだんだん100%のつもりが100%でなくなってくるときがきます。
仕事をしていて、「あれ?まだ夜8時なのに、何だか疲れてきたかな?」と感じるときです。
要するに、体が弱ってきたってことです。
私の場合は、それから定期的にジョギングを始めました。
2か月くらいすると夜8時くらいでは、まだ何にも疲れないように戻りました。
本当にちょっとしたことですが、そのちょっとが、大事だったりします。
誰もがボディビルダーみたいな体になる必要はありませんが、100%の出力で活動し続けられるように、運動し続けておくことが大事です。
睡眠
強い体、健康な体を手に入れるために必要なものの1つは、睡眠です。
体という資本の力を100%使うのは、持っている力を100%使うのと同じです。
しかし、睡眠が足りていないと自分の力を100%使えません。
これは非常にもったいないことです。
100の力を持っていても、50しか使えなければ、50の力しか持っていないのと同じです。
普通の人間は1日24時間のうち8時間くらい眠るようにできています。
実に3分の1です。
人間は人生の3分の1を眠るように作られています。
生物として生きるためにそれほど時間を取られる活動は、人間には他にありません。
それくらい大事な活動だってことです。
睡眠中は脳内の情報を整理して記憶に留めたり、肉体を休めて回復、修復したりなど、それこそ全身の一斉メンテナンスをする大切な時間です。
だから、睡眠不足は体に悪影響を及ぼす害でしかありません。
徹夜なんて持ってのほか。
翌日の判断力を鈍らせるだけでなく、体も回復しないので、十分な活動ができなくなります。
「あ~、今日やるはずだったことができなかった。」
「勉強ができなかった、宿題が終わらなかった」
そんなのいいです。
睡眠時間を確保しましょう。
よく寝た方が翌日遅れた分を取り返せます。驚くほどです。
これも10代のときになりますが、イベント企画の活動が開催直前で忙しく、睡眠時間が4~5時間くらいの時期が1か月くらい続き、最後の1週間は3時間くらいの時期がありました。
その時期は頭が全然働いてなかったと思います。ぼんやりしてたり、集中力がなくなってたり。
最後に追い込んだおかげもあり、イベントは無事終わり、その日は夜6時くらいに寝ました。
翌日は昼の12時から後片付けすることになっていたのと、寝る時間も早かったので目覚ましもかけずに寝たのですが、なんと翌日起きたら昼の12時半を回っていたのです。しかも電話で起こされるという。
18時間も寝続けたのは初めてだったので、睡眠不足(+この時は疲労)が続くことの、体へ与えるダメージの大きさに驚きました。
それと同時に睡眠時間の確保の大事さも実感した瞬間です。
睡眠時間が足りないと本当に辛いです。
8時間確保できていない人は、1週間でいいので確保してみて下さい。
誰もが忙しいので難しいかもしれませんが、やってみると、睡眠の違いで、全然違うパフォーマンスを出せることに驚くと思います。
まとめ
より良い人生には、「体が資本」です。
まずは強い体、健康な体がないと何も生み出せません。
体を維持するために、食事、運動、睡眠の3点セットを大事にしましょう。
・きちんと栄養バランスを整えて、適切な量食べることです。
・定期的に少し強めの運動をすることです。
・1日8時間(目標)、睡眠をとることです。
当たり前のようなことですが、より高い成長へ向けて、一度振り返ってみて、できていなければ、改善してみてはいかがでしょうか。
あなたのお役に立てれば幸いです。
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