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「自分は優秀だ」と思い込み、勘違いしている人にどう対応したらよいのか?

仕事ができる人になる

あなたの周りに、そんなに仕事ができていないのに、自分は優秀だ、と思い込んでいる人がいて、その対応に困った事はないでしょうか。

人はたいてい自分のことを評価するとき、30%程度、過大評価してしまいます。

この自己認知のゆがみ、過大評価のバイアスは「ダニング=クルーガー効果」と言われ、ご存知の方も多いと思います。

これを放置すると、本人の問題だけでなく、周りの人のモチベーションも低下してしまい、組織全体にもよくありません。

どうして自分は自分のことを過大評価してしまうのでしょうか。その原因を考え、行動を変えていくための方法を紹介します。

「自分は優秀だ」と思うダニング=クルーガー効果は誰にでも発生する

仕事の出来に関わらず、ダニング=クルーガー効果は発生する可能性があります。

誰だって、「自分は頑張っている」、「自分は成果を上げている」、と思いたいものです。

実際に優秀な人だって、「それ以上に自分は頑張っている」と思っていることがあります。

ここでは本当に優秀な人は一旦除外し、仕事の出来が並みかそれ以下の人について、考えてみたいと思います。

その人達は、「自分はすごく仕事ができる」もしかすると「自分が一番頑張っている」と思っています。

そういった同僚や部下、あるいは先輩が身近にいる経験をした人は、かなり多いのではないでしょうか。

私もアルバイト経験も含めた過去20年以上の仕事の経験の中で、自分も含めて、実際に多く目にしてきました。

こういう「俺がすごい」みたいな人は、周りの人達をものすごく消耗させます。

ある意味、トラブルの元凶になります。

実際の成果は人並みなのに、「自分はすごい」と思い込んでいます。

言ってみれば「勘違い」が起きています。

なぜでしょう。

会社や先輩からしっかりした教育やフィードバックをもらっていない人は、悪戦苦闘して自ら築き上げた実績に、過剰な自信を感じる人もいます。

ひょっとすると、きちんとした育成プログラムを受ければ、その人の半分くらいの時間で、同じレベルに達したかもしれないのに。

しかし、きちんとした教育を受けていないため、それがわからない場合があります。

環境に恵まれなかったなど、やむを得ない事情があるにせよ、自意識過剰な人を何とかしないと、本人は自分を改善しようと思いません。

本人は本人の努力で何とかしてきたのは事実です。

放っておいても少しずつ軌道修正はしていくでしょう。

より早く改善していくのでしたら、会社や組織としては、その人に適切なサポートをし、改善した方が良いです。

結果、より優れた実績を上げてくれる、良い方向に行く可能性もあります。

やっかいなのは、並み以下の仕事を認めてしまう事で、他の優秀な人のやる気を削いだり、周りの人がバカバカしくなって転職してしまう危険があることです。

だから、仕事ができない人が、適切な自己認識を得られるようにすることが大事になってきます。

仕事ができない人にはどうすればよいのか

1.期待の明確化
 
「自分はすごい」と思っている人は、漠然と「できる」と思っている可能性があります。
 
きちんと育成をされてこなかったり、フィードバックを得られなかった人は、言ってみれば、かわいそうな放置プレイ状態です。

会社から何を求められているのか、分からない状態です。

何を求められているのか?手探りなわけです。

この辺はきちんと教えてもらえなかった点で、組織自体に未熟な点があったのだと思いますので、同情の余地があります。

要求もしっかりしないで、本人なりにがんばった結果に対して、「勘違い」とか言われても・・・。

後付けならどうとでも言えますからね。

本人には「組織が未熟でかわいそうですね」と思います。

だから、何を期待しているのかを明確に伝えることで、仕事の方向性や求められる成果の水準を知ってもらうことが必要です。

改善の余地があります。

2.サポートすること


  
「自分はすごい」と思っている人は、放置プレイされてきたため、サポートを受けていないことが多いです。

だから周りの水準との比較ができず、正確な自己評価ができていない状態になっています。

この場合は、リーダーやメンターを付けてあげることが必要です。

放置プレイでもそれなりにやってこれたのですから、サポートを付けて方向性の軌道修正をしてあげるだけで、成長を見込めます。

サポートには、リソースも含みます。

ヒト・モノ・カネ・情報のリソースも、サポートの一つとして提供することで、成果を上げてくれる可能性があります。

3.頑張ってもらうかの判断

放置プレイで、ある程度の成果を出せたとして、それ以上のサポートを提供することで、さらなる成果を上げられるかの判断は必要です。

会社としては、成果の出ないものにいつまでも投資することはできません。

事業以外の「人」も同じことです。

ある程度レベルの高い仕事、範囲の幅が広い仕事をさせて、成果が出ないようでしたら、それ以上頑張ってもらうかを判断するタイミングです。

ただ、レベルの高い仕事は無理でも、レベルを少し落とせばしっかり成果を出してくれる場合もあります。

本人にとっても、「成果を出している自分」を感じられた方が幸せです。

レベルを少し落として成果が得られるなら、限られた領域で成果を出すことに専念してもらう方が、お互いにとって良いです。

WinーWinでいきましょう。


  

4.サポートの必要性の確認

自分を過大評価しているときは、自分の能力が低く、サポートが必要な状態になっていることに気付きません

  
だから上司やメンターの助言を素直に受け入れられなくなってしまいます。

冷静でいられる人は、自分と他人の水準の違いを適切に比較できるので、自分に助けが必要なことを認識しています。

本人が冷静か、サポートを受けれられる状態になっているかの確認は必要です。

具体的な数字を使って成果の水準が周りと比べて適正かどうかを示すことで、冷静さを取り戻せます。

サポートが受けられないほど、周りが見えなくなってしまっていたら、冷静になる手助けをしてあげましょう。

5.ほめる範囲を限定

「自分はすごい」は困ったことですが、困難な仕事で成果を出したときは、ほめた方がよいです。

ただし、ほめる範囲を限定することです。

「あなたはすごい」のようなほめ方をすると、「自分はすごい」と悪い万能感を持ってしまいます。

子育てでも同じですよね。

「あなたはすごい」というほめ方をすると、子供はがんばらなくなります。

だからより具体的に「あなたは○○をがんばったね」という努力をほめます。

そうすると「○○するとほめられるのか」とか「○○っていいんだ」となり、○○を頑張るようになります。

ですので、「あなたの○○の部分がすごかった」と伝えます。

そしてその後で、ネガティブ部分、改善の余地がある部分にも触れて、フィードバックしていくことが大事です。

ほめられた後の、フィードバックは受け取ってもらいやすく、相手を改善の方向へ向かわせることができます。

改善すれば、あなたにも良い結果になりますよ!というポジティブなフィードバックとして返してあげることです。

6.異動や新しい業務

手を尽くしても改善が見られなかった場合は、異動してもらうのも一つの方法です。

異動までいかなくても、新しい業務をしてもらうことで、初心者に返ってもらいます。

そうすれば自ずと謙虚な気持ちを取り戻せます。

普通は放置プレイされると何もしないのが人間ですが、「自分はすごい」の人は、そんな状況にも負けずに自分で行動してきた人です。

謙虚な気持ちになってもらい、改めて頑張ってもらえれば、本人も伸びていきます。

まとめ

「自分はすごい」と思う人は、正確な自己評価ができてなくて、周りに悪影響を与えます。

しかし、その人が置かれた状況が恵まれなかったことで生み出されてしまった「被害者」でもあります。

本人は頑張る姿勢があるわけですから、周りで軌道修正して、サポートしてあげれば、会社にとっても良い結果になっていきます。

逆に残念ながら「自分はすごい」と思ってしまっている人は、一度自分を上記の観点で、見つめ直してみてはいかがでしょうか。

自信を持つことは大事ですが、謙虚さも大事ですよ!

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